グルテンフリーの進化形 レクチンフリーダイエット

リーキーガットを治すため、レクチンフリー食事法を実践しています。英日翻訳士の経験を活かし、最新の海外の健康情報もご紹介します。

レクチンフリー食事法フェーズ2 何を増やせる?

 

レクチンフリー食事法(食のパラドックス)を実践中。フェーズ2(デトックス後の6週間)に入りました。参考とした本は「6週間で体がよみがえる食事法」です。使っている準備や食材に関しては下記のリンクの記事をご参照ください。発達障害者2人を含む家族3人、それぞれの目的で食事法に挑んでいます。それぞれの目的はこちら

 

healing-gut.hateblo.jp

 フェーズ2の目的

前の記事で述べた通り、フェーズ1(3日間)は、悪玉菌の餌となる食材を一切とらず、その数を急激に減らすことが目的でした。フェーズ2では、その減らした悪玉菌の勢力が戻らないよう注意を払いつつ、食材を増やしていきます。少しでも気を抜くと悪玉菌の勢力が戻ってきてしまい、腸内環境が後退してしまいますので注意しながら食材を増やしていきます(もしできるなら一食材追加したら2,3日様子見るとベスト)。今回の記事ではフェーズ1の食材に加えて何を足していくかを中心に書きます。

フェーズ2で増やせる食材

新たに使えるようになる主な食材リストです。詳しくはガンドリー博士の書籍

食のパラドックス 6週間で体がよみがえる食事法をご参照ください。下記のリストはあくまでも書籍をベースとした我が家のアレンジというか、オリジナルバージョンです。なぜアレンジバージョンかというと、本は完全にアメリカンスタイルの食事なので、日本人がそのまま実践するにはかなりキツイからです。特に醤油はガンドリー博士は未承認です。でもグルテンフリーの醤油さえ使えない食生活って日本人は無理ですよね・・。よって我が家では長期熟成のたまり醤油を使いました。食材についての説明はフェーズ1の食材リストで詳しく説明しているので、こちらの記事も合わせてお読みくださいませ。それではフェーズ2で追加した食材達をご紹介します。

乳製品

買えるもの:ヨーロッパ産(できればフランス産)の発酵バター。チーズならヨーロッパ産のパルミジャーノ・レッジャーノ等の長時間発酵チーズ。山羊の乳から作られたチーズとヨーグルト。水牛の乳から作られたモッツァレラチーズ等の乳製品。

→理由:乳にはカゼインA2型とカゼインA1型があり、この食事法ではカゼインA2型の乳しか使えない=ヨーロッパに多いジャージー牛等の品種から搾乳される乳を使った乳製品しか食べられない、からです。市販の乳製品のほとんどは残念ながらA1型だそうです。お乳がたくさんでるよう品種改良されたホルスタイン種の牛はA1型です。よって、日本のスーパで売っているのほとんどの乳製品は、買えません(T_T)。私の家の近くの大型スーパーでは奥中山高原ジャージー牛乳が売られているので、そればかりを買うようになりました。一本400円以上するのでお高いですが、他に選択肢がありませんでした。本当は低温殺菌だったらよりよかったのですが、牛乳を毎回お取り寄せするわけにもいかず・・少し妥協した形です。もし近所で下記のような牛乳が手に入るようでしたら、ぜひ購入してみてください。本に忠実に選ぶなら、低温殺菌で放牧で飼育された牛を選んでください。美味しいこと間違いないです!

牛乳

レクチンフリー食事法で使えるのは下記のような牛乳です。日本でのジャージー牛の飼育は全体のわずか0.8%だそうですので、本当に貴重品です。ジャージー牛は普通の乳牛の半分しか搾乳できないので嫌煙されがちなんだそうです。でも乳脂肪分が高くて(4%以上!)、牧草をたくさん食べていて牛の中にたくさんカロチン等の栄養素が入っているので、栄養的にも優れています。あまりに美味しいのでたくさん飲みたくなりますが、ガンドリー博士は「A2牛乳の使用はコーヒーに入れる程度に留める」とおっしゃっているので、もし見かけたら500ミリリットルのパックを購入なさるのがいいかもしれません(下記は1リットル)。でも正直、この際、コーヒーをブラックにする、というのが一番賢い気が・・・(笑)

蒜山ジャージー牛乳(無均質・無調整)

神津ジャージー 放牧しぼり牛乳 1000ml 3個セット

 バター

牛乳と違ってバターは必需品です。私が調べた限り、レクチンフリー食事法で使える国産バターは下記の通りです。A2型は普通の牛乳よりもアレルギーを起こす可能性が低いので、ぜひA2型のバター(できれば発酵バター)を買ってください。

神津ジャージー 瓶バター 100g2個セット  (発酵・有塩バター)

上述の牛乳同様、カロチンなどの栄養素が豊富です。

フランス産のエシレより安いのは、イズニーA.O.P. 有塩バター【250g】 Tribehou BEURRE d’ISIGNY Demi-Selです。塩がエシレより多めですが、すばらしく美味しいです。成城石井でも出に入る時があります。発酵バターでなくてもいいと思う方は、Westgold社のニュージランド産 グラスフェットバター無塩1kg 冷凍が最安値だと思います。オーケースーパーというチェーン店でも買えます。ただ、このバターはA2型が100%ではない可能性があります。Westgold社のホームページを調べたら、”大部分の牛はA2型”と書いてあったのです。グラスフェッドなのは確かなのですが・・・。

チーズ

ベストは羊(ヒツジ)、山羊(ヤギ)、もしくは水牛(バッファロー)のチーズです。A2カゼイン牛のチーズもOKですが安全度はヒツジ、ヤギ、バッファローの方が上です。牛のチーズの中でこの食事法でよく使われるのが「パルミジャーノ・レッジャーノ」です。パルメザンチーズと言いたくなりますが、スーパーでよく見掛ける「パルメザンチーズ」は、長期熟成している「パルミジャーノ・レッジャーノ」とは似て非なるものです。作り方も味の奥深さも全然違います。参考ページ 

 24ケ月熟成 切り立て DOPパルミジャーノレジャーノブロック パルメジャーノ 1Kg前後

 

我が家は幸い「チーズ王国」さんが近くにあるので、そこでペコリノチーズ(ヒツジ)を買ってました。本当のチーズ(ナチュラルチーズ)は息をしているので、発酵を止めてしまう真空パックではなく、チーズ王国さんのような手包みの包装になっているチーズを買うのがベストです。こうなっているチーズは乳酸菌が豊富で腸活するこができます。

粉類

粉類が使えるようになりますが、小麦粉も米粉も使えません。レクチンフリー食事法は糖質制限食だからです。グルテンフリーをなさっていても効果がでなかった方がレクチンフリーに切り替えて良くなることが多いのは、米も使わないからというのが大きな理由ではないかと思います。米はレクチンが多いですし(発芽するので)、糖質が多いです。糖質が多いとどうしても悪玉菌が増えるし、食欲も暴走しやすいので、レクチンフリー食事法ではアーモンド粉などのナッツ類の粉をメインに使います。下記に我が家で使った物を記します。

 

粉類:アーモンド粉(アーモンドプードル)、ココナッツ粉、葛粉

アーモンド粉

我が家はアーモンドプードルでケーキを焼いたりしたので、極細挽きのサラサラなものを買いました。このリンクのものだとほとんど普通のパウンドケーキのようなケーキが焼けました。お菓子作りが好きな方、ぜひ買ってみてくださいね。

アーモンド パウダー プードル キャンポス社 1kg 皮無し 製菓材料 ゴールド

ココナッツ粉

このココナッツ粉も細かくてほとんど小麦粉のようでした。お菓子作りに向いています。

有機ココナッツフラワー 1kg|オーガニック 無添加 無農薬 無漂白の安心安全 ココナッツ粉(ココナッツパウダー)アリサン

葛粉

中華料理の時にとろみを付けたかったので、葛粉を使いました。片栗粉は馬鈴薯澱粉なので使えないからです。本の中では「葛ウコン」と書いてあって、何かなと思って調べたら、これは日本の葛粉のことではありませんでした。ですが私は日本の葛は使えると理解しました。Wikipedia参照

オーサワジャパン オーサワの本葛(微粉末)100g×2個

レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)

こんにゃく等に代表される難消化性でんぷんが使えるようになります。ガンドリー博士は、日本食である「しらたき」をパスタの代替品に推奨しています。こんにゃくのほかに使える、且つ日本で購入可能なのは、さつまいも、さといも類、あわ、きびくらいでしょうか。本にはこれらの他にもプランティンバナナやグリーンマンゴーなど、他にもたくさん書いてありましたが、日本ではほとんど入手不可なもの多くあり、あまり参考になりませんでした。我が家ではさつまいもを蒸したものを常時作っておいて、おやつにも主食にもしていました。さといもは冷凍品をたまに食べたくらいなのですが、旬になったらもっと使おうと思います。ガンドリー博士は旬の物を食べることにこだわりがあるので、さといもはそれに準じた形です。あわ(粟)は、粟麺が使えますが、中華麺やスパゲッティの代用品としてたまに使う程度に留めた方がいいと思います。美味しくて食べ過ぎてしまいますので(笑)

あわめん(乾燥) 200g×2袋

ダークチョコレート

甘いお菓子で食べられる唯一のものがカカオ72%以上のダークチョコレートです。チョコレートにはもちろん乳と砂糖が入っていますが、ガンドリー博士いわく、ポリフェノールの効果は微量の砂糖と乳に勝からということだそうです。ただ乳がA2型カゼインでない可能性が高いので、できるだけカカオの含有量が高いもの、できれば86%位のものを買うようにとのことでした。我が家は成城石井で外国産のダークチョコレートを買ったり、大型スーパーで森永製菓 カレ・ド・ショコラ 18枚×6個を買ったりしました。

 

カカオ80%のダークチョコレートを成城石井で買いました

カカオ80%のダークチョコレートを成城石井で買いました

お酒

赤ワインを180ml/日)まで、または蒸留酒を30ml/日まで許されています。最近のガンドリー氏のHPではシャンパン(本物の作り方をしたもの)もOKになっていました。私はレクチンフリー食事法を始める前からお酒はやめていたので、何ヶ月も飲んでいませんが、将来的に何かのお祝いごとの時にはシャンパンを飲みたいと思います!

 

番外編

本ではベジタリアンの人向けにテンペがOKになっています。テンペがOKということは、納豆もOK?とも思いますがまだ試していません。前に食事療法をやっていたときに「昔の藁納豆と違って今の発報スチロールトレイに入った納豆は、発酵時間がすごく短くて納豆菌も弱いので、食事療法としてはあまり使えない」と聞いたことがあります。なので、フェーズ2の今は我慢しています。もし圧力鍋で炊いた大豆を使って、藁の中で長期醗酵させた納豆があったらガンドリー博士もフェーズ2でOKしてくれるのではないかと思います。我が家はフェーズ3になったら、藁納豆を食べようと思っています。

まとめ

4日目からはバターと醤油も使えるようになって、本当に味のバリエーションが広がりました。バターがなにせ高級品ですから、何をソテーしても美味しいのです(笑)。それにチョコレートは食べられるし、ミルクを入れたコーヒーも飲めるしで、本当に食事療法中かと思うくらい、味わい深いものを食べることができます。しかし一方で小麦も米も食べられないので、主食がないことに戸惑いを覚える人もいらっしゃるかと思います。特にお弁当をお子さんに持たせていらっしゃる方は厳しいかもしれません。でも体に良い変化も起こってくると思いますので、できる限り本の通りにしてがんばっていただければと思います。